第11回 うえだ子どもシネマクラブ_5/10

5月のうえだ子どもシネマクラブは、韓国の『わたしたち』をお届けします。

”この映画は、無気力と自己放棄の陰に隠れる今の私のような大人、そして傷ついて心痛めながらも勇気を振り絞って前に踏み出した過去の私のような子供たちへの、慰めと励ましの手紙。” ーと監督からのメッセージ。

「いじめ」をとらえた本作品は、様々な社会課題を取り扱いつつも、他者とのつながりの中で生きる「わたしたち」の関係について問いかけます。


日程:5月10日(月)

時間:10:00~『わたしたち』(吹替版)
   13:30~『わたしたち』(字幕版)

『わたしたち』

[2015年/韓国/1.85:1/94分]

監督・脚本:ユン・ガウン

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“ 友だちになれる、何度でも。”

“いじめ”という目に見えない悪魔に、少女たちはどう向きあうのか──。

名匠イ・チャンドンが認めた若き女性監督が描く“なかよし”二人の成長の物語


[あらすじ]

夏休み、わたしたちは親友だった──。小学校に通う10歳の少女ソンは、いつもひとりぼっち。一人教室に残っていた終業式の日に、転校生のジアと出会う。ソンとジアは毎日のように顔をあわせ、お互いの家を訪ねるうちに、友情を築いてゆく。だが、新学期になると、ジアはソンを仲間外れにするボラと親しくなり、ソンに冷たくあたるようになる。また、共働きの両親を持つソンと、裕福だがある問題を抱えるジアの、互いの家庭環境の違いも二人の友情に小さな暗い影を落とす。そんなある日、ソンは勇気を振り絞ってジアとの関係を回復しようとするが、些細なことからジアの秘密をばらしてしまう──。


【ユン・ガウン監督の言葉】

子供の頃、大好きだった友だちに裏切られて辛い時期があった。傷つき寂しさ、怒り、悲しみの後にまた仲良くできるように、何とかして真意を伝えようとしたが、お互いを傷つけるだけで終わってしまった。歳を重ねてもあまり変わりはしなかった。出会いの数ほど様々な関係が気まずく同じ失敗を繰り返した。そしてほとんどの大人がそうするように、私も努力することをやめてしまった。だが傷跡や痛みはひどくなった。私はぶつかって転んで倒れ、傷ついても一歩ずつ踏み出そうとしていた幼い頃の自分を否定する卑怯な大人になってしまっていた。誰にも真意を伝えられない優しくない大人に。この映画は、無気力と自己放棄の陰に隠れる今の私のような大人、そして傷ついて心痛めながらも勇気を振り絞って前に踏み出した過去の私のような子供たちへの、慰めと励ましの手紙。わたしたちは多様で複雑な理由で愛する人を傷つけ、愛する人に傷つけられる。それでも、わたしたちは本当の気持ちを伝えることを諦めてはならない。前を向いて生きるためにわたしたちは何度も愛さねばならない。

監督 ユン・ガウン


◎公式サイト:watashitachi-movie.com



●会 場:上田映劇(上田市中央2-12-30)

●定 員:各55名

●主 催:NPO法人 上田映劇、NPO法人 アイダオ、NPO法人 侍学園スクオーラ・今人

●後 援:長野県教育委員会事務局 東信教育事務所、上田市教育委員会、東御市教育委員会、小諸市教育委員会、佐久市教育委員会、御代田教育委員会

●お申し込み&お問い合わせ:上田映劇(上田市中央2−120)0268-22-0269/uedaeigeki@gmail.com