2月の上映作品はこちら

2月はこどもたちに大人気な番組「ダーウィンが来た」の劇場版を予定します。また、大町で撮影された『土喰らう一二ヶ月』もいよいよシネマクラブに登場!当日は中江監督にお越しいただき、映画を観たあとのお話し会も開催します。その他、反抗期真っ只中の13歳少女が主人公の『なまいきシャルロット』やアセクシャルの女性の葛藤を描いた『そばかす』など、さまざまな年代の方に響く作品が揃っています。


日本列島生きもの超伝説 

劇場版ダーウィンが来た!

2023年2月6日(月)10:00~


“ 春夏秋冬 命きらめく奇跡の島々——— ”
不思議と驚き、そして愛情に満ちた日本の生きものたちのドラマを一挙大公開!


[INTRODUCTION]

劇場版ダーウィンが来た!第4弾の舞台は…日本列島!!こんな日本見たことない!!

15年以上にわたって世界各地の自然を撮影してきたNHK「ダーウィンが来た!」番組取材班が、とりわけ時間をかけてじっくりと撮影してきたのが日本の生きものたち。驚きのスクープ映像から、思わずほっこりしちゃう親子のドラマまで貴重な映像満載!身近なのに知らなかった日本の自然を堪能する90分!

多様な命がきらめく奇跡の島々

南北3000kmにもわたって連なる日本列島。雪山から亜熱帯の森まで変化に富んだ環境の中で、巡る季節とともに、生きものたちのドラマが繰り広げられます。


春 芽吹いたばかりの若葉を求め、冬眠から目覚めたヒグマの親子がやってくる。日本各地で子育てが始まります。

夏 生きものでにぎわう季節。あちらこちらでハンターたちの攻防が繰り広げられます。草原で昆虫と戦うのは、世界最小クラスの哺乳類!

秋 森が紅葉に染まるころ、シマリスは、頬袋がはちきれんばかりに木の実を詰め込み、冬支度に走り回ります。

冬 雪に覆われた平原で、雪をフル活用して生き抜くユキウサギ。雪に身を隠したり、猛スピードの逃げ足で天敵から身を守ります。


さらに、人の暮らしのすぐそばで命をつなぐたくましい生きものたちの姿もご紹介。

前作に続きナレーターを務めるのは、『五等分の花嫁』や『Re:ゼロから始める異世界生活』などで知られる声優・水瀬いのり。そして東大発の知識集団”QuizKnock”から、こうちゃん、須貝駿貴が登場し、ヒゲじいとともに日本の生きものたちにまつわる楽しいクイズを出題します。

さあ、日本列島の生きものたちに出会う旅へ!

「ダーウィンが来た!」ならではの迫力映像を大スクリーンでお楽しみください!

[2023年/日本/84分]

ナレーター:水瀬いのり

出演:こうちゃん、須貝駿貴(QuizKnock)

ヒゲじい:龍田直樹

監督:久保嶋江実

制作:NHKエンタープライズ

映像提供:NHK

(c)「日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!」製作・配給 ユナイテッド・シネマ

◎文部科学省選定作品(幼児・少年・青年・家庭向き)




そばかす

2023年2月6日(月)13:00~


“ 今までを全部抱きしめて。進め、自分。”


「恋愛をしたことがない、そういう感情もない。

 だけど楽しく生きていける———」それが私だと思っていた。


[INTRODUCTION]

<恋愛至上主義>を疑わない社会。でも本当に「愛する人と出会い家族を作ること」だけが幸せなのだろうか。ひとりの女性が恋人を作ることや結婚を勧めてくる周囲と対峙し、自分と向き合い、幸せの形とは何なのかを見つめていく。千差万別の居場所と希望に溢れた多様性が叫ばれる今に相応しい新たなオリジナル作品です。

[STORY]

私・蘇畑佳純(そばた・かすみ)、30歳。チェリストになる夢を諦めて実家にもどってはや数年。コールセンターで働きながら単調な毎日を過ごしている。妹は結婚して妊娠中。救急救命士の父は鬱気味で休職中。バツ3の祖母は思ったことをなんでも口にして妹と口喧嘩が絶えない。そして母は、私に恋人がいないことを嘆き、勝手にお見合いをセッティングする。私は恋愛したいと言う気持ちが湧かない。だからって寂しくないし、ひとりでも十分幸せだ。でも、周りはそれを信じてくれない。恋する気持ちは知らないけど、ひとりぼっちじゃない。大変なこともあるけれど、きっと、ずっと、大丈夫。進め、自分。


[2022年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/104分]

出演:三浦透子、前田敦子、伊藤万理華、伊島空、前原滉、前原瑞樹、浅野千鶴、北村匠海(友情出演)、田島令子、坂井真紀、三宅弘城 

監督:玉田真也

企画・原作・脚本:アサダアツシ

主題歌:三浦透子「風になれ」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)

配給:ラビットハウス

©2022「そばかす」製作委員会 (not) HEROINE movies メ~テレ60周年 



土を喰らう十二ヵ月

2023年2月20日(月)10:00〜


“ 喰らうは生きる。食べるは愛する。いっしょのご飯がいちばんうまい ”
沢田研二、主演。
料理研究家・土井善晴が映画に挑む。
四季折々の食で綴る人間ドラマ。


[INTRODUCTION]

稀代のスター・沢田研二、主演。実力派・松たか子、共演。料理研究家・土井善晴が初めて映画の料理に挑む。四季折々の食で綴る人生ドラマ。1978年に水上勉が記した料理エッセイから、中江裕司監督が物語を紡ぎだした本作は、人々がいつしか忘れてしまった土の匂いのする生活を思い起こさせ、人としての豊かな生き方を教えてくれる。沢田研二は、物語を凌駕する圧倒的な存在感を見せる。観客は沢田演じるツトムと十二ヵ月を体験したことに気づくだろう。

[STORY]

長野の山荘で暮らす作家のツトム。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者で恋人の真知子が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる…。


[2022年/日本/ヨーロッパビスタ/5.1ch/111分]

出演:沢田研二、松たか子、西田尚美、尾美としのり、瀧川鯉八、檀ふみ、火野正平、奈良岡朋子

監督・脚本:中江裕司  

原案:水上勉『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』(新潮文庫刊)『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』(文化出版局刊)

料理:土井善晴

音楽:大友良英

配給:日活

制作:オフィス・シロウズ

©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会



なまいきシャルロット

生誕 80 周年 クロード・ミレール映画祭

2023年2月20日(月)13:30〜


“ ただ自由になりたかった ”
J・L・ゴダール、J・ドゥミ、F・トリュフォー…
ヌーヴェル・ヴァーグの正統な後継者・クロード・ミレール
伝説の名作群をHDリマスター版で一挙公開!


ロベール・ブレッソン、ジャン=リュック・ゴダール、ジャック・ドゥミ、フランワ・トリュフォーら映画史に燦然と輝くフランス映画の巨匠たちの助監督や製作主任としてキャリアをスタートさせたクロード・ミレール。監督デビュー後、圧倒的な手腕を示し、ヌーヴェル・ヴァーグの正統な後継者と呼ばれた彼は、巧みな演出術で、俳優たちの魅力を最大限に引き出した。シャルロット・ゲンズブールは彼に見出され名優の第一歩を踏み出し、ミシェル・セロー、リュディビーヌ・サニエなどは彼の演出によって新たな境地を切り拓いた。

ミレールが好んで撮ったのは、繊細でありながらエネルギッシュに生きる若者の心情や、人間の心に潜む理屈では割り切れない複雑な感情。周りとの関係性や状況によって揺れ動く人間の心理を独自の作家性で描きながら、観客との共感を常に意識し映画を作り上げてきた。生誕80周年を迎える本年、本邦劇場初公開作品を含む伝説の名作たちをHDリマスター版で一挙公開!