4月のラインナップはこちら!

今年はあっという間に春がやってきました。

4月になって、新しい暮らしが始まる方も多いのでは?

シネマクラブは今年度も上映会を開催していきます。

ふらっと息抜きに映画館にお越しください^^

4月の上映作品はこちらです。


ワンダー 君は太陽

2023年4月17日(月)10:00〜

“ やさしさの半分は 勇気でできている。”


少年オギーがヘルメットを脱いだとき、見えなかったワンダーが待っていた。


[解説]

全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボウスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。外見からわかる先天性の障害がある少年が、困難に立ち向かう姿を描く。主人公に『ルーム』で世界中から注目を集めたジェイコブ・トレンブレイ、彼を愛情深く支える両親をジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソンが演じる。

[あらすじ]

ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。


[2017年/アメリカ/英語/113分]

監督・脚本:スティーヴン・チョボスキー

出演:ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン、ジェイコブ・トレンブレイ、マンディ・パティンキン、ダヴィード・ディグス、イザベラ・ヴィドヴィッチ、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ノア・ジュプ、ミリー・デイビス

配給:キノフィルムズ・木下グループ

原作:「ワンダー」ほるぷ出版刊

Motion Picture Artwork © 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.



雑魚どもよ、大志を抱け!

2023年4月17日(月)13:00〜


“ すべての弱虫たちに花束を。”


『百円の恋』(脚本) 『喜劇 愛妻物語』の足立紳が贈る
少年時代の葛藤、勇気、そして旅立ちを描いた、感動の物語


[INTRODUCTION]

映画監督として、脚本家として、小説家として、人間のみっともない部分を愛情を込めて描き続ける足立紳が、20年がかりで念願の企画を実現させた! 主人公は7人の小学生男子たち。生意気ざかりでイタズラが大好きで、気の合う仲間たちと過ごす毎日はワクワクと興奮の連続……と言いたいところだが、人生は子ども相手でも優しくはしてくれない。誰もがコンプレックスや葛藤を抱えながら、なにかをつかみ取ろうとするかけがえのない日々を、真正面から描いた青春映画が誕生した。

足立監督は、若き日に今は亡き名監督・相米慎二に師事していたことでも知られているが、本作では相米監督のトレードマークでもあった長回しをふんだんに活用して、子どもたちのイキイキとした姿を捉えてみせた。足立監督は20年以上前に、本作のもとになった脚本を相米監督に読んでもらい、一度だけ褒められたことが映画人としてやっていく原動力となったと語っており、師匠へのリスペクトと自らの原点を見つめ直す作品になっている。

今の時代に伝えたい、高純度な笑いと涙と希望が詰まった名作が誕生した。

[STORY]

地方の町に暮らす平凡な小学生・瞬(池川侑希弥)。心配のタネは乳がんを患っている母の病状……ではなく、中学受験のためにムリヤリ学習塾に入れられそうなこと。望んでいるのは、仲間たちととにかく楽しく遊んでいたいだけなのに。瞬の親友たちは、犯罪歴のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野(岩田奏)など、様々なバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たち。それぞれの家庭環境や大人の都合、学校でのいじめや不良中学生からの呼び出しなど、抱えきれない問題が山積みだ。ある日、瞬は、いじめを見て見ぬ振りしてまう。卑怯で弱虫な正体がバレて友人たちとの関係はぎくしゃくし、母親の乳がんも再発、まるで罰が当たったかのような苦しい日々が始まる。大切な仲間と己の誇りを獲得するために、瞬は初めて死に物狂いになるのだった。


[2023年/日本/145分]PG12

出演:池川侑希弥(Boys be/関西ジャニーズJr.)、田代輝、白石葵一、松藤史恩、岩田奏、蒼井旬、坂元愛登、臼田あさ美、浜野謙太、新津ちせ、河井青葉、永瀬正敏

原作:足立紳『弱虫日記』(講談社文庫)

監督:足立紳(『喜劇愛妻物語』『14の夜』)

脚本:松本稔/足立紳(『百円の恋』『アンダードッグ』)

音楽:海田庄吾(『百円の恋』『喜劇愛妻物語』)

主題歌:インナージャーニー「少年」(鶴見river records)

配給:東映ビデオ

(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会



丘の上の本屋さん

2023年4月24日(月)10:00〜


“ リベロ爺さんがくれた 幸せのブックリスト ”


「イタリアの最も美しい村」のひとつ、チヴィテッラ・デル・トロントを舞台に、古書店の店主と移民の少年の、本を通しての交流を描くハートウォーミングストーリー。

[INTRODUCTION]

イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上の小さな古書店。訪れる風変りな客たちを温かく迎え入れるリベロの店は街のちょっとしたオアシス的な存在でもある。ある日、店の外で本を眺める移民の少年エシエンに声を掛けたリベロは、好奇心旺盛なエシエンに、コミックから児童文学、中編小説、長編大作、さらに専門書まで次々と店の本を貸し与えていく。エシエンから感想を聞きながら、様々な知識やものの見方や考え方など、リベロはジャンルを超えて叡智を授ける。そしてイタリア語で「自由(Libero)」を意味する自身の名の通り、エシエンに自由であること、誰もが幸せになる権利を持つことを伝えていくのだった。

物語の舞台となる “イタリアの最も美しい村”のひとつ、チヴィテッラ・デル・トロントの息をのむ絶景や、石造りの歴史ある街並みを味わえるのも本作の大きな魅力。リベロとエシエンの交流を軸に、古書店に集まってくるユーモラスで個性あふれる人々、繰り返される日々の暮らし、小さな幸福は愛おしく観る者の心に染みこむ。そして人生を豊かに形づくるヒントが詰まったリベロの「幸せのブックリスト」は観客の知的好奇心を刺激する。

リベロ役のレモ・ジローネは、『フォードvsフェラーリ』(19)、『我が名はヴェンデッタ』(22)など映画や舞台、テレビなど幅広く活躍してきた大ベテラン。本作の製作にはユニセフ・イタリアが共同製作として参加している。

[STORY]

イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上の小さな古書店。店主リベロは、ある日、店の外で本を眺める移民の少年エシエンに声を掛け、好奇心旺盛なエシエンを気に入ってコミックから長編大作まで次々と店の本を貸し与えていく。リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾けるエシエン。感想を語り合ううちに、いつしか2人は友情で結ばれていく…。


[2021年/イタリア/イタリア語/カラー/2.35:1/5.1ch/84分]

監督・脚本:クラウディオ・ロッシ・マッシミ

出演:レモ・ジローネ、コッラード・フォルトゥーナ、ディディー・ローレンツ・チュンブ、モーニ・オヴァディア

原題:II diritto alla felicità

字幕:山田香苗

提供:シネマライズ、ミモザフィルムズ

配給:ミモザフィルムズ 

© 2021 ASSOCIAZIONE CULTURALE IMAGO IMAGO FILM VIDEOPRODUZIONI

文部科学省特別選定(青年・成人向き)・選定(少年・家庭向き)

東京都推奨映画



ちひろさん

2023年4月24日(月)13:00〜

“ さみしさも。よろこびも。心のままに生きていく。”


熱狂的支持を集める漫画『ちひろさん』が、ついに映画化!
きっと彼女に、会いたくなる———。


[INTRODUCTION]

月刊漫画誌『Eleganceイブ』(秋田書店刊)で2013年から2018年にわたって第一部が連載された傑作漫画『ちひろさん』を原作とした本作。元風俗嬢の主人公・ちひろが、とある海辺の町の小さなお弁当屋さんで働きながら、心に傷や悩みを抱えて上手く生きることができない人々と交流し、彼女の言葉や行動がそれぞれの生き方に影響を与えていく、心のままに生きることの大切さ、そして孤独と向き合うことの尊さを描き、心が浄化されるまさに現代に生きる私たちの処方箋となるような人間ドラマが誕生しました。原作漫画『ちひろさん』は、元風俗嬢のお弁当屋さん・ちひろの常識にとらわれない言動が女性を中心とした読者に強く支持され、著名人にもファンは多く、人気作家・島本理生(『ナラタージュ』等)がTBS「王様のブランチ」の中で“元気が出るおススメの本”として『ちひろさん』を紹介するなど、「完璧になんて、なろうとしなくていい」と優しく訴えかける、各方面から熱狂的な支持を得続けている人気漫画です。

主人公のちひろ役を務めるのは、今や国民的女優となった有村架純。優しさと厳しさの両方を併せ持ち、どこか陰があってひょうひょうとしているという、難しい役どころのちひろだが、有村は深みと軽やかさをまとって新境地を開拓している。脇を固める役者陣も多彩だ。弁当屋の主人の妻・多恵を演じる風吹ジュンや、風俗店の元店長役のリリー・フランキーといったベテラン陣から、若葉竜也、豊嶋花といった若手の注目俳優まで、個性的なメンバーが集まった。メガホンを取るのは、『愛がなんだ』(19)や『街の上で』(21)など立て続けにヒット作を生み出し、『窓辺にて』(22)の公開を迎えた今泉力哉。本作では、恋愛映画の旗手と言われている今泉が、純粋な恋愛とは距離を置く登場人物たちの人間模様を繊細に描き、新境地を見せる。

主題歌は今泉監督が愛するバンド・くるりが書き下ろし、岸田繁が全編の劇伴音楽を作曲した。くるりと岸田ならではの大胆かつ繊細に心に響くメロディーと言葉は、ちひろのキャラクターと作品の世界に美しく寄り添い、その魅力をより一層引き立てる。作品を彩るお弁当も欠かせない。『かもめ食堂』『南極料理人』『深夜食堂』など、日本映画を食で彩ってきた飯島奈美がフードスタイリストを務め、作品の中で重要なパートを担っている。どんなにつらいことがあっても、人はご飯を食べる。誰かと、またはひとりで。食べることは生きることであり、悲しみや孤独を癒やしてくれるのだと教えてくれる。まるで、ちひろの存在のように。

[STORY]

ちひろは、風俗嬢の仕事を辞めて、今は海辺の小さな街にあるお弁当屋さんで働いている。元・風俗嬢であることを隠そうとせず、ひょうひょうと生きるちひろ。彼女は、自分のことを色目で見る若い男たちも、ホームレスのおじいさんも、子どもも動物も・・・誰に対しても分け隔てなく接する。そんなちひろの元に吸い寄せられるかのように集まる人々。彼らは皆、それぞれに孤独を抱えている。厳格な家族に息苦しさを覚え、学校の友達とも隔たりを感じる女子高生・オカジ。シングルマザーの元で、母親の愛情に飢える小学生・マコト。父親との確執を抱え続け、過去の父子関係に苦悩する青年・谷口。ちひろは、そんな彼らとご飯を食べ、言葉をかけ、それぞれがそれぞれの孤独と向き合い前に進んで行けるよう、時に優しく、時に強く、背中を押していく。そしてちひろ自身も、幼い頃の家族との関係から、孤独を抱えたまま生きている。母親の死、勤務していた風俗店の元店長・内海との再会、入院している弁当屋の店長の妻・多恵との交流・・・揺れ動く日々の中、この街での出会いを通して、ちひろもまた、自らの孤独と向き合い、少しずつ変わっていく。これは、軽やかに、心のままに生きるちひろと、ちひろと出会う人々──彼らの孤独と癒しの小さな物語。


[2023年/日本/131分]PG12

出演:有村架純、豊嶋花、嶋田鉄太、van、若葉⻯也、佐久間由衣、⻑澤樹、市川実和子、鈴木慶一、根岸季衣、平田満、リリー・フランキー、風吹ジュン

原作:安田弘之『ちひろさん』(秋田書店「秋田レディース・コミックス・デラックス」刊)

監督:今泉力哉

脚本:澤井香織、今泉力哉

音楽:岸田繁

主題歌:くるり「愛の太陽」(VICTOR ENTERTAINMENT/SPEEDSTAR RECORDS)

配給:アスミック・エース

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