第15回うえだ子どもシネマクラブ_7/5

7月5日(月)のうえだ子どもシネマクラブのお知らせです。

“いい子じゃなくても、抱きしめて。” というキャッチコピー。

作品の中に出てくる、この「いい子」という言葉が気になります。

これは、海辺の町にある児童養護施設で18歳と8歳の二人の少女が出会い、心と心を通わす物語。『海辺の金魚』は、是枝裕和監督の薫陶を受けた小川紗良監督の長編デビュー作です。被写体と同じ若い世代の感性で「身寄りのない子どもたち」を描いています。


この日は小川紗良監督の舞台挨拶もあります。

なぜこの作品を撮ろうと思ったのか。子どもたちの目線から見えるこの世界のことについて。

この社会の生きづらさも含めて、様々なお話ができたらと思っています。


●日 程:7月5日(月)

●時 間:『海辺の金魚』 ①10:00~  ②13:30~ 

●登 壇:小川紗良監督(両回とも)

●会 場:上田映劇(上田市中央2-12-30)

●定 員:各55名


『海辺の金魚』

“ いい子じゃなくても、抱きしめて。”
児童施設の子供たちの成長と葛藤を、温かい眼差しで描き出す。


[解説]

本作は、児童養護施設で暮らす少女たちの世界と心の成長を描く人間ドラマ。鹿児島阿久根市の全面撮影協力で撮影された。小川監督は、早稲田大学在学中に是枝裕和監督に師事し、自主製作映画3作品全てが映画祭入選を果たすなど、高い評価を得ており、本作が初の長編監督作品となる。『誰も知らない』(‘04)から17年、是枝裕和監督の薫陶を受けた若き才能が「子供の世界」を描く。また、昨年公開の『脳天パラダイス』( ́20/山本政志監督)での好演が話題となった小川未祐が主役の花を演じ、花と同じ施設に入所してきた8歳の少女、晴海をロケ地・阿久根のオーディションで選ばれた花田琉愛が演じている。また、児童施設長のタカ兄役を芹澤興人が、花が同級生で数少ない友人を・貫太役を福崎那由他がつとめ、花が迎えに来る日を待ち望んでいる 母役を山田キヌヲが演じる。

[あらすじ]

児童養護施設で暮らす18歳の花は、施設で暮らせる最後の夏を迎えていた。そこに新たに8歳の少女・晴海が入所してくる。かつての自分を重ねた花は、晴海と過ごすうちに今までに無かった感情が芽生えてゆく。



[2021年/日本/76分]

出演:小川未祐、花田琉愛、芹澤興人、福崎那由他、山田キヌヲ

監督・脚本・編集:小川紗良

撮影:山崎裕

音楽:渡邊崇

スチール:川島小鳥

企画・プロデュース:小出大樹

共同プロデューサー:岡田真、佐藤現

主題歌:橋本絵莉子「あ、そ、か」(Sony Music Artists Inc.)

特別協力:鹿児島県阿久根市・阿久根市フィルムコミッション

製作・配給:東映ビデオ

©️2021 東映ビデオ


●監督プロフィール

小川紗良(おがわさら)

1996年東京生まれ。デビュー後、映画『イノセント15』(2016年)で初出演。2019年にはNHK連続テレビ小説『まんぷく』に主人公夫婦の長女・立花幸役として出演。2020年11月に本広克行監督の映画『ビューティフルドリーマー』では主演をつとめ更なる飛躍を目指している。映像作家としては自主製作の3作品全てが映画祭で入選を果たすなど監督としても高い評価を受けている。『海辺の金魚』はそんな小川紗良の商業長編映画デビュー作品。

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