第8回 うえだ子どもシネマクラブ

3月の上映会では、東日本大震災から10年という節目を受け、震災をテーマに描いた劇作品『風の電話』を上映します。震災で家族を失くした17歳の少女が、様々な人と出会い、食事をふるまわれ、「生きろ」と励まされながら自分を取り戻していく物語です。

『風の電話』

[2020年/日本/カラー/139分]


“もう一度、話したい”天国に繋がる電話に導かれて──。

  傷ついた日本を辿る、少女の出会いと再生の物語。


[解説]

『ライオンは今夜死ぬ』の諏訪敦彦監督が、震災で家族を失った少女の再生の旅を描いた人間ドラマ。今は亡き大切な人と思いを繋ぐ電話として、岩手県大槌町に実在する「風の電話」をモチーフに映画化した。

[あらすじ]

8年前の東日本大震災で家族を失い、広島の叔母のもとで暮らす17歳の少女ハル。ある日、叔母が突然倒れ、自分の周りの人が誰もいなくなってしまう不安にかられた彼女は、震災以来一度も帰っていなかった故郷・大槌町へ向かう。豪雨被害にあった広島で年老いた母と暮らす公平や、かつての福島の景色に思いを馳せる今田ら様々な人たちとの交流を通し、ハルは次第に光を取り戻していく。道中で出会った福島の元原発作業員・森尾とともに旅を続けるハルは、「もう一度、話したい」という強い思いに導かれ、故郷にある「風の電話」にたどり着く。


出演:モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行(特別出演)、三浦友和

監督:諏訪敦彦 脚本:狗飼恭子・諏訪敦彦 音楽:世武裕子 制作プロダクション:ジャングルドラム 制作・配給:ブロードメディア・スタジオ 配給協力:イオンエンターテイメント

©2020 映画「風の電話」製作委員会


第8回 うえだ子どもシネマクラブ上映会

●作 品:『風の電話』kazenodenwa.com

●日 時:2021年3月15日(月) ① 10:00~12:20  ② 14:00~16:20

*映画上映後、諏訪敦彦監督によるトークがあります。

●会 場:上田映劇(上田市中央2-12-30)

●定 員:各55名/要申込み

●ご予約はこちらから▶︎https://forms.gle/mbbiG4WcsGjacRik6


諏訪監督プロフィール:

1960年生まれ、広島県出身。東京造形大学テサイン学科在籍中から映画制作を行い、1985年、監督・制作・脚本・撮影を担当した短編映画「はなされるGANG」が、第8回ぴあフィルムフェスティバルに入選。テレビトキュメンタリーの演出も手がけ、1995年の作品「ハリウッドを駆けた怪優/異端の人・上山草人」は高く評価された。1997年、映画『2/デュオ』で長編映画監督デビューを果たす。シナリオなしの即興演出という独自の演出手法は、この頃から確立。1999年、『M/OTHER』で第52回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞、第14回高崎映画祭最優秀作品賞、第54回毎日映画コンクール脚本賞を受賞。アラン・レネ監督の『二十四時間の情事』をリメイクした『HStory』、パリを舞台に日仏スタッフで制作した『不完全なふたり』、演技経験のない9歳の女の子を主人公にした『ユキとニナ』など、どれも「シナリオなし」で作られた実験的な制作方法が取り入れられている。2019年、フランスの伝説的俳優ジャン=ピエール・レオーを主演に迎えた『ライオンは今夜死ぬ』を発表した。東京藝術大学大学院映像研究科教授。


●主 催:NPO法人 上田映劇、NPO法人 アイダオ、NPO法人 侍学園スクオーラ・今人

●後 援:長野県教育委員会事務局 東信教育事務所、上田市教育委員会、東御市教育委員会、小諸市教育委員会、佐久市教育委員会、御代田町教育委員会、長和町教育委員会

●お申し込み&お問い合わせ:

上田映劇(上田市中央2−120)0268-22-0269/uedaeigeki@gmail.com